2023/3/15　LINE配信　『節目』

冬と春の境目にあたる3月は年度替わりの時期でもあります。

いわゆる「節目」の時期というのは、古く日本に根付く季節の変わり目の『節句』と重なります。

『節句』は、もともと中国から奈良時代に伝えられた風習でした。

当初はたくさんの節句がありましたが、江戸時代に特に重要な『五節句』を公的な祝日として制定されました📖

◇1月7日　七草節句

◆3月3日　桃の節句

◇5月5日　端午の節句

◆7月7日　七夕の節句

◇9月9日　重陽の節句

『節句』は、奇数の月と日が重なる日に選ばれていますが、これも中国で、奇数→陽（発展）偶数→陰（不安定）と考えるなかで、奇数同士を足して偶数なる日は「陽から転じて陰になりやすい」と考え、邪気を祓うために行事を行ったことが始まりと言われています。

また、元旦である１月１日は別格として扱われています。

『節句』には、それぞれ固有の意味がありますが、季節感のある食物を神に供え、それを皆で頂き、神の恵みや祝福を分かち合う共通点があります🥗🥕🌽

現代では、神事としての意味は薄れましたが、桃の節句や端午の節句は、家族や親戚が集まり子供たちの健康と成長を祝う貴重な機会となっています。近年、新型コロナの影響で、遠い家族と会う事もままならない日々が続きました。家族だけでもささやかながら、昔からの行事を大切に引継ぎたいものですね😊